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財務相就任する菅氏「これからも内閣全体をしっかり見る」(産経新聞)

 藤井裕久財務相の後任に決まった菅直人副総理は7日午前、東京都内の自宅前で記者団に「これからも副総理の立場で内閣全体をしっかりと見ることをやっていきたい。財務省は霞が関の象徴的な存在であり、より公開された形で、意味のある仕事ができる省に変えられれば、霞が関全体を変えるモデルになる」と意気込みを語った。

 鳩山由紀夫首相は7日午前、菅氏の起用に関し「最前の結論として副総理に兼ねてもらった。予算にかかわった方なので何ら支障はない。十分国会を乗り切れる」と強調した。首相公邸前で記者団に語った。

 首相は同日午後、体調不良で辞意表明した藤井裕久財務相の後任に菅氏を充て、菅氏が兼ねていた国家戦略担当を仙谷由人行政刷新担当相に兼務させる補職辞令を官邸で交付。菅氏が兼務していた科学技術担当は川端達夫文部科学相に兼務させる。

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埋め立て地、洪水あった土地履歴マップ公開へ(読売新聞)

 国土交通省は、全国の主要都市の自然災害に対する安全性がわかる地図作りに乗り出す。過去の土地造成の歴史や、地震や洪水などの被災歴を調べて5万分の1の地図に反映させ、インターネットで公開する。

 2010年度、首都圏の人口集中地区から始め、10年間で30万人以上の都市を網羅する計画だ。

 東京など都市部では、開発によって自然地形が大きく変わり、湿地や旧河川など住宅に適さなかった土地も、盛り土や埋め立てなどで宅地化されている。こうした土地の改変歴や、過去の河川のはんらんなどによる災害の資料は、省庁や自治体などがばらばらに所有しているため、土地の安全性を総合的に判断することが難しかった。

 国交省は、地震による被害や、集中豪雨による土砂崩れ、高潮による浸水など地域ごとの自然災害の歴史を、関係機関に問い合わせて収集する。

 地形の改変歴については、地形分類図のほか、国土地理院が保管する明治時代の地図、終戦後に行われた米軍による空撮写真などの資料も活用。100年前と50年前の土地利用分類図を作り、現在と比較できるようにする。

 被害などの情報がつかみやすいように、地図に災害年表や、解説文も加える。

 高度成長期に開発した宅地などでは、昔の地形を知る人も少なくなってきた。同省国土調査課によると、地図を公表することで、防災に配慮した土地開発や、適正な土地取引を促す狙いがある。

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【キブンの時代】第1部 考えはどこに(7)他人の意見「コピペ」(産経新聞)

 ■ネットで作られる群集心理

 神奈川県の会社員、小野田信行(31)=仮名=は仕事から帰ると、パソコンでインターネット巨大掲示板群「2ちゃんねる」をのぞくのが日課になっている。その日のニュースなどについて一般のネットユーザーがコメントを書き込むネット上の掲示板群。その中に、批判や揶揄(やゆ)の書き込みが殺到する「祭り」がないかチェックするためだ。

 タレントの不祥事、政治家の失言、一般人の非常識な行動…。祭りのネタは尽きない。書き込みは匿名が原則。1つの掲示板に多いときで数万人がアクセスすることもあり、サイバー空間での“群衆”を形成している。そこに小野田も参加するのだ。

 「多くのユーザーがいる掲示板で、うまい書き込みをして、自分と同じようなユーザーに喜んでもらえると気持ちがいい」。仕事や私生活に不満があるわけではないが、「ネットに“いる”ときの方が楽しい」と打ち明ける。

 小野田は自分のことを「ネト充」と呼ぶ。リアル(現実)よりネットで精神的に充実していることを指すネット用語だ。いわゆる引きこもりをイメージしがちだが、普通の社会生活を送っている会社員や大学生でも、現実の生活よりネット上での“生活”に比重を置いていれば、ネト充と呼ばれる。リアルとネットを行き来しながら、ネットで気分よく生活している。

                  ◆◇◆

 引きこもりやオタクに詳しい精神科医の斎藤環(48)は「ネト充は頭がよく、仕事上のコミュニケーションはできる人も多い。しかし、リアルでプライベートな人間関係を築くのがあまりうまくない。リアルで吐けない意見をネットに書き込み、認められると充足感が高い」と話す。

 考えてもいないことを書き込むケースもある。

 茨城県の大学3年、三宅陽一(21)=仮名=は昨年4月、ある男性アイドルの不祥事をネタにした祭りに参加した。このアイドルに特に関心があったわけではない。「祭りが大きくなればなるほど、参加していることを誇らしく感じた」からだという。

 「実際に思っていないことでも、スレッド(掲示板)に特有のパターンがあり、それに合わせて気分で書き込んでしまう」と、関西学院大助教(社会学)の鈴木謙介(33)は分析する。

 考えなくても気分で発信できるのは「ネットは匿名性が高いため」と話すのは、中央大大学院助教(情報社会学)の折田明子(34)。「名乗らない環境では自分で考えなくなり、周囲と同じようにすることが気持ちよくなる」と解説、ネットの群集心理が気分のままの書き込みを後押しするという。

                  ◆◇◆ 

 日常生活でインターネットを使うネット人口は今や9千万人といわれる。世界中の話題が俎上(そじょう)に載り、さまざまな考えが書き込まれ、家にいながらにして多くの声に触れることができる。

 「そう思うことに危うさがある」と折田は警告する。

 「ネットを見ていると、結局はネットの中の大勢が作り上げた気分に乗ってしまいがち。乗せられて書き込んでいるうちに自分が考えたことだと思い込むようになり、その気分のままに現実の世界で話したり行動したりするようになる。実際には、他人が考えたことを選択させられたにすぎないのに…」

 そんな意見に小野田は少し考えて言った。「自分が書き込んだことがコピペした(写した)知識であることは分かっているけど…ネットの楽しさが優先してしまうんです」(敬称略)=第1部おわり

 (この連載は将口泰浩、安藤慶太、小川記代子、赤堀正卓、池田証志が担当しました)

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